Renovation Art 五感で楽しむアート空間

漂流郵便局

宛先がない手紙を預かる郵便局が、香川県三豊市の粟島(あわしま)にあります。
「漂流郵便局」は、粟島の海岸に流れ着いた漂流物を見て着想を得た、現代芸術家の久保田沙耶さんのアート作品。かつて郵便局だった建物を使って、2013年に瀬戸内国際芸術祭の作品のひとつとして始まったこの「漂流郵便局」には、今も多くの「どこにも届くことがない手紙」が届けられています。
使用されている旧粟島郵便局舎は、木造平屋建ての昭和レトロを感じさせる建物です。1964年に建てられ、1991年まで実際に郵便局として利用されていました。内部には無数の「私書箱」がオブジェとして吊り下げられていて、訪れる人はその中に入っている手紙を自由に読むことができます。「だれかへ」だけでなく、「こと」や「もの」に宛てたものもあり、内容はさまざま。読むだけでなく、自分で投函することも可能です。
とどまることのない漂流物のような手紙。その中に込められた誰かの「想い」にひたることができる、不思議な空間です。

漂流郵便局
三豊市詫間町粟島1317-2
[営業時間]第2・4土曜日 13:00〜16:00
※瀬戸内国際芸術祭期間中も同様です。


粟島で長年郵便の仕事に携わっていた中田局長。局員である久保田さんと共にこの郵便局の活動を支えている。